10月14日に「アート体験!ふしぎなひつじのお面づくり」を開催しました。アーティストの井上信太さんとともに、15組35名の親子が紙袋を用いたお面づくりや、井上さんの代表作「羊飼いプロジェクト」の展示にチャレンジしました。
受付を済ませたら、まずは1人1つ、ピンバッジ付きの小さなひつじのパネルを選びました。ワークショップが始まるまで、ペンで自由に色を塗り、オリジナルのバッジに。身に付けると今日の参加証が完成。
いよいよ、アーティストの井上信太さんが登場。はじめに、8月22日・23日に行った「みんなで羊飼いになろう!」で制作された映像作品のお披露目がありました。
Ⓒ井上信太
「暗峠でも撮影したんですよ。いい雰囲気のところでした」
「ここの民家では、住民の方にお願いして、自宅内で水やりもさせてもらったんです」
「生駒は本当に面白い場所ばかり。撮影もとても楽しかったです」
と、映像を見ながら井上さんから撮影当時のエピソードも教えてもらいました。参加者の皆さんからも、
「この場所知ってる!」
「馴染みのある場所が、普段とは違う見え方がして面白いね」
などと、色んな感想が飛び交っていました。
続いて、親子でふしぎなひつじのお面を作りました。黒い紙袋を被った状態で目と鼻と口の位置に印をつけ、ハサミで切って穴を開け、毛糸やマスキングテープなど、様々な素材を紙袋につけたり、ペンで紙袋に好きな模様を描いたり、紙袋をあえてぐしゃぐしゃにしてしわを付けたり、自由にデザインしていきました。
大人も子どもも、夢中になって作っていました。
Ⓒ井上信太
Ⓒ井上信太
中には、自宅から持参したトイレットペーパーの芯や雨傘を入れるビニール袋、紙袋についていた持ち手を使って装飾する人も。井上さんと一緒に、ブルーシートでマントを作る子どももいたりするなど、お面づくりにも一人ひとりの個性が溢れていました。
井上さんから、
「ええやん。めっちゃかっこいいやん」
「センス抜群やな!こんなアイデアが出てくるのはすごい」
1人ひとりコメントをもらいました。
親子でお面をつけた姿で写真の撮影も行いました。お面の力を借りて、思い思いのポーズをとりました。
Ⓒ井上信太
お面や衣装が完成したら、井上さんのレクチャーを受けて、いよいよぴっくり通りでの「羊飼いプロジェクト」に挑戦。木製のひつじ型のパネルを展示(放牧)しました。
みんなで放牧すると、みるみるうちにひつじの群れが出現。お面をかぶった参加者もひつじになりきり、群れの中へ。通りを行き交う人たちは、興味深く放牧の様子を眺めていました。
Ⓒ井上信太
Ⓒ井上信太
最後に井上さんが、
「今回の放牧やワークショップを通して、生駒には素敵な場所もたくさんあることを知った。これからもアートを通してこの街を盛り上げたいし、皆さんにもアートを楽しんでほしい」
と締めくくり、ワークショップは終了しました。
参加者の皆さんからは、
「子どもがいろいろなアイテムを使って大胆なものを作ると思いきや、少ないアイテムで細かい作業をしていたので驚きました」
「アートの力でいつもの街の景色が少し違って見えて、新鮮な気持ちになりました」
「井上さんを通じて、生駒の魅力を改めて知ることができ、とても楽しかったです」
といった感想が寄せられました。
アートのおもしろさを私たちに伝えてくれた井上さん。井上さんの作品づくりや今回のワークショップを通して、誰でもアーティストのように自由に表現したり、日常を違った角度から捉え直す視点を得たり、アートが身近なものだと感じました。
生駒市内での「羊飼いプロジェクト」の様子をまとめた映像作品は、生駒市公式YouTubeチャンネル等で公開していますので、どうぞご覧ください。