主婦から転身!おうち起業のはじめ方

レポート

11月28日に『主婦から転身!おうち起業のはじめ方』を開催。家事や子育てをしながら個人事業主として活躍されるゲストを招き、起業してよかったことや大変だったこと、起業後の暮らしの変化などをお聞きしました。

ゲストは、「SALON de POLIN」の伊藤美穂さんと、「Adorable.」の岩越恵美さん。ハンドメイド作品の制作販売や教室といったビジネス内容で起業された二人です。初めに二人が、自身のプロフィールや、それぞれのビジネスについて話しました。伊藤さんはお客さまと対面で、岩越さんはオンラインを中心に事業を展開。販売している作品や催事に出展したときの経験、日々のタイムスケジュールなどが、素敵な写真とともに紹介されました。

次に、参加者の皆さんが近くの人とグループになり、自己紹介をしました。講座に参加した理由や、起業に向けて取り組んでいることといった話題で、どのグループも会話が弾んでいました。

その後は、伊藤さんと岩越さんのトークセッション。
起業したきっかけについて聞くと、
「出産と育児がきっかけになり退職しました。でも、子どもの手が少し離れてきて、家でただボーっと過ごす時間が増えて。そんな時に「お母さん」だけじゃなく、私が自分として生きられる場所がほしいと思って一念発起したんです」
と伊藤さん。

岩越さんは、
「私は子どもを不妊治療の末に授かったんです。大変な思いをして生んだ子が、初めて『ママ』って呼んでくれたとき、歩き出したとき、娘の大切な瞬間に立ち会いたいと思いました。それで、自宅でできる仕事をしようと思って、ハンドメイド作品の販売を始めたんですよ」
と話していました。

また、起業して大変だったこととしては、二人からこんな意見が。
「自分が好きなことで起業したので、夢中になってしまって。会社勤めのときより時間ができたけど、仕事とプライベートとの境目が無くなってしまうんです」

さらに、起業してよかったことについて問われると、
「出会いがあったことです」
と伊藤さん。
「私のお客さまには、70歳、80歳の方もいらっしゃるんです。フランスの催事に出展したときには、海外の方とも交流しました。そんな風に普段ならなかなか出会えない人たちと、起業をしたからこそ出会うことができました」

一方、岩越さんは、
「会社勤めのときの、対人ストレスがなくなりました。企画、制作、広報、販売まで全部一人で出来て、他の部署との調整をしなくていい。私にとっては、人間関係の煩わしさから解放されたことが一番よかったことです」
と、それぞれの視点で個人事業主の実情をざっくばらんに伝えてくれました。会場の皆さんは共感してうなずいたり、熱心にメモを取ったりしながら話を聞いていました。

伊藤さんと岩越さんへの質問タイムでは、参加者の皆さんから様々な質問が飛び交いました。
「SNSの情報発信のコツがあれば教えてほしい」という質問に対して、伊藤さんからは、
「毎日のルーティーンにすること。私は、日課をこなしている自分が好き!と思いながら楽しく取り組んでいます」

岩越さんからも、
「特に起業したての頃は、毎日の情報発信が必要。お客さまに、自分はどんな作品を制作していて、どんな人なのかを知ってもらうことが大事です。インスタグラムは予約投稿の機能もあるので、工夫して続けてみてください」
と、今まで二人が経験してきたことをもとに、アドバイスがありました。

最後には二人からメッセージをもらいました。
「今後の目標として、海外での作品販売も視野に入れていきたいと思っています。今日この講座に参加してもらった皆さんと、これからも一緒に頑張りたいです」
と伊藤さん。

「女性は結婚や出産などライフステージが変化すると、「捨てる」「諦める」という選択をしてしまうことが多いと思うんです。でも私たちのように「起業する」ことも、これからの人生の選択肢の一つとして考えてもらえたら嬉しいです」
と岩越さんが締めくくり、講座は終了しました。

参加者の皆さんからは
「家事と育児。日々のルーティーンがほぼ同じなので、一つでも新しいことに挑戦し自分自身が輝けるものを見つけたいです」
「同じように出産を機に退職され、戻れなくてもお家で起業されてがんばっておられるお二人のお話に、私も何かやりたい!がんばりたいという気持ちが強くなりました」
「起業したいと考えている仲間がたくさんいることが分かって勇気をもらいました」
などと感想が寄せられました。

講座終了後も話が尽きず、お互いの連絡先を交換するなど、参加者の皆さんが意気投合している様子が印象的でした。

主婦をしながら起業にチャレンジした伊藤さん、岩越さんの話や、同じ志を持つ仲間との交流を通して、それぞれが新しい一歩を踏み出すきっかけの時間になりました。

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