夢の実現、応援します

レポート

3月30日(土)に「夢の実現、応援します」を開催しました。

この講座を企画したのは、生駒市の小中学校でキャリア教育を進める「キャリア教育プランナー」の尾崎えり子さん。尾崎さんは経営者としての顔も持ち、さらに、お笑い養成所に通ったり、芸術家として個展を開いたり、最近では落語家としてデビューしたりするなど、自分の夢を一つずつ形にしてきた「夢を叶えるプロ」でもあるんです。

今回は事前に参加者の皆さんから“叶えたい夢”を募集。当日はその中から7人の子どもたちの夢を実現し、体験を通して夢を叶える方法を学びました。

「今日は夢を叶えたり、誰かの夢の実現を応援したりして、素敵な時間を過ごしてくださいね。わたしも皆さんの夢の実現を応援しています!」
という小紫市長からのエールで講座がスタート。

最初に実現したのは、木村綾瀬さんの「パン屋さんになりたい」という夢。木村さんは「美味しいパンを作ってみんなのことを笑顔にしたい」と話し、この日はパン作りに挑戦しました。シフォンケーキ教室「シフクノジカン」を運営する山本ゆみさんが、短時間でできあがるパンのつくり方を教えてくれました。

コック帽とエプロンをつけて、パン職人に変身。材料を混ぜたりこねたりしてパンのたねを作り、オーブンで焼いて完成させました。山本さんに教わりながら木村さんは見事にパンを焼き上げ、弾けるような笑顔を見せていました。

次に夢を叶えたのは「ゲームクリエイターになりたい」という木戸優香さん。今回は、生駒市在住で過去に『星のカービィ』シリーズなどの開発に携わった、ゲームクリエイターのアダチヤスシさんとオンラインで交流しました。

アダチさんから今までに取り組んできたことや、ゲームクリエイターになるまでにどんなことをしてきたか教えてもらった後、木戸さんからアダチさんに質問を投げかけました。
「仕事以外に楽しいことはなんですか」
と木戸さんがたずねると、
「好きなことを仕事にしているので、仕事が1番楽しいです。大好きなゲームを作っているので、仕事と遊びの区別がつかないんですよ」
とアダチさん。仕事への熱意や充実感が伝わる内容に、子どもだけでなく大人も聞き入っていました。

「YouTuberになりたい」という福井美月さんの夢には、現役YouTuber「おにぎりとオカン」のおにぎりさんが協力してくれました。おにぎりさんともオンラインで交流。YouTuberになったきっかけやYouTuberになって嬉しかったことなど、ざっくばらんに質問しました。

続いては、「みんなの前で熱唱したい」夢を持つ立田美結さんのスペシャルライブを開催。参加者の皆さんもサイリウムを振りながら応援しました。
立田さんが本物の歌手のように堂々と歌い上げ、最後に
「歌を聞いてくれてありがとうございました」
と伝えると、観客席からは割れんばかりの拍手が送られました。

「ヘアアレンジをしてみたい」という夢には、元メイクアップアーティストの市職員が助っ人として登場。簡単なアレンジを施すと、あっという間に可愛くおしゃれな髪型が完成しました。夢を叶えた千葉美結さんは、嬉しそうにはにかんだ笑顔を浮かべていました。

その次は、伊豆元晴太さんの「サッカーがしたい」という夢。なんと、伊豆元さんのために生駒市の社会人チーム「BANDITO生駒」からフェルナンジーニョ選手が駆けつけてくれました。フェルナンジーニョ選手に華麗なリフティングを披露してもらった後、BANDITO生駒の皆さんから上手にリフティングをするコツを教わり、みんなでサッカーを楽しみました。

最後に夢を叶えたのは、「大きなシャボン玉の中に入りたい」と希望した千葉陽葵さん。人が入れるほどのシャボン玉を作るのはとても難しく、手作りの大きな装置を使って何度も挑戦しました。参加者の皆さんの応援に後押しされ、ついに子どもがすっぽり入る大きさのシャボン玉が完成。会場からは「おーっ」と歓声が上がり、夢が実現した瞬間に全員で立ち会うことができました。

この日の締めくくりとして、尾崎さんから夢の叶え方についてのレクチャーがありました。夢を叶えるには、誰かに自分の夢を話すことが大切なんだそう。中でも参加者の皆さんの反応が大きかったのは、「夢が無くても気にしなくていい」という言葉。
「夢を持っていると、“自分には叶えられない”と諦めることもあると思うけど、夢が無くても楽しく過ごせるし、そういう時は誰かの夢の実現をぜひ応援してください。応援するだけでもエネルギーが湧いてくるし、いつか自分の夢を実現するときには、誰かに応援してもらえるようになるんです」

「生駒にはやりたいことにチャレンジしている人がたくさんいます。皆さんも自分がやりたいことに、とりあえず挑戦してほしいと思います。どんどん夢を叶えて、これからの人生をもっと楽しんでくださいね」
と尾崎さんがパワフルに伝え、講座は終了しました。

参加者の皆さんからは、
「夢の実現のために、何事もトライすることが大切だと感じました」
「自分のやりたいことが見つからなくても、誰かの夢を手伝って、一緒にわくわくするだけでも楽しいということを知りました」
「子どもの夢の応援をこれからもずっとやっていこうと思いました」
などといった感想が寄せられました。

子どもたちの夢が地域の人たちの協力によって叶った一日。夢を実現するためには、どんなことでも「やってみる」ことが大切なんだと実感する時間になりました。

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