浄水場でいこま水の秘密を見つけよう

レポート

7月8日は、普段は入ることのできない山崎浄水場で、「おいしい!」と言われる生駒の水道水について学びました。参加したのは、11組の親子27名。

まず、おいしい水を毎日わたしたちの元に届けている『水のエキスパート』から、「生駒の水はどこから来てるの?」「生駒の水は安全なの?」など、水道水ができるまでの工程や浄水場の役割について、わかりやすく教えてもらいました。

説明の途中では、水を使った実験も。水のエキスパート手作りの『ろ過装置』を使って、泥水からきれいな水にする方法を見たり、水の汚れを薬剤で取り除く様子を親子で観察したりしました。

また、水道水の中に入っている塩素の量を調べる検査にもチャレンジしました。塩素は、水の中の雑菌を減らすために、必ず入れないといけないと法律で決まっているんだそう。普段の仕事でも使う検査薬を入れると、塩素に反応して透明な水がどんどんピンク色に。その様子を見た子どもたちは「すごい!」とびっくり。

さらに、
「生駒の水道水2リットルの値段はいくら?」
「ひとりが一日の中で使う水の量は何リットル?」
など、水にまつわるクイズも出題。
「水道水2リットルは0.4円」
「ひとりが一日に使う水の量はお風呂1.5杯分」
という答えに、子どもたちだけでなく、大人たちも興味深く解説を聞いていました。

最後には水のエキスパートより、
「世界の中でも水道水が安全に飲める国は12か国だけ。これからも日々の生活の中で水を大切に使ってほしい」
とメッセージがありました。

その後はいよいよ浄水場内の見学へ。水のエキスパートによる案内のもと、山崎浄水場内の施設を順番に回りました。

『小水力発電施設』では、1時間あたり蛍光灯1000本分の電力が作られているという説明があり、驚きの声があがりました。子どもも大人も、夢中になって建物の中を覗き込んでいました。

浄水場には井戸があり、実際に井戸水に触ることができました。「思ってるより冷たくて気持ちいい」「水道水と見た目もあまり変わらないね」など、いろんな感想が出てきました。

井戸水に混ざっている不要な成分などを取り除く『前処理ろ過装置』では、その設備の大きさに圧倒されました。

続いて、『膜ろ過装置』のある建物へ。髪の毛よりも細かいパイプによって不純物を取り除き、きれいな水に仕上げるための装置で、県内で初めて導入されたんだそう。

山崎浄水場から市内の各地へ水を送るための大きなポンプも見学しました。水は、このポンプで配水池という大きな水槽のような場所に送られ、そこから各家庭など、わたしたちの元に届いています。

最後は水の飲み比べクイズにチャレンジ。生駒の水道水と市販のミネラルウォーターをそれぞれ飲み、どちらが水道水かを当てました。
「Aはいつも飲んでいる水と同じ味がする」「料理で使っているからどっちが生駒の水道水か分かる」など、大人も子どももみんなゴクゴクと水を飲みつつ真剣に話し合い。

正解発表後も、「やっぱり生駒の水は美味しいね」と話しながら、生駒の水を堪能しました。

参加者の皆さんからは、
「親にとっても初めて知ることばかり。親子で楽しく学べました」
「貴重なきれいな水を、今まで以上に大事に使わなければと思いました」
といった感想が寄せられました。

普段は入れない浄水場で、安全でおいしい生駒の水道水について学んだ1日。日々何気なく使っている水には、たくさんの人の知恵や最新の設備が関わって、わたしたちのもとに届いているんだなと改めて知ることができました。

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