まちミルVol.6「地域でつくる農の魅力を満喫 収穫体験とピザづくり」

レポート

学びと交流の社会見学「まちミル」は、生駒のまちを題材にしたフィールドワークです。2021年にスタート。市内の気になる場所で地域活動を体験したり地域の人と交流したりしながら、多様な学びを展開してきました。
ischoolでは、ミライの教室「生駒のまちを知る」で、地域の魅力や課題を学ぶコンテンツを開催予定です。

11月12日は「ワクワク農園」で、収穫体験や畑で育った野菜を使ったピザづくりを行いました。

「ワクワク農園」は、北小平尾自治会が運営するコミュニティ農園。
かつては、大人の背丈と同じぐらいの草が生い茂り、見通しが悪く、車で側を通るのも危ないほどの耕作放棄地でした。

「このままじゃいけない」と地域の人たちが力を合わせて草を刈り、畑を耕し、今は美味しい野菜をたくさん育てています。

この日は、10組の親子30人が参加。

はじめに、生駒の農業について学びました。
「生駒市は住宅都市。農家は約700戸しかないんです」
「農業をする人を増やすことも大切だけど、荒れた畑をよみがえらせたり、土地の活用に興味を持ったりすることも大事」
「まずは生駒産の野菜を食べることからはじめてほしい」
と農林課の職員が伝えると、子どもたちも真剣に聞いていました。

説明の後は、いよいよ体験がスタート。

「落花生って土の中になるの、初めて知った。というか、地面に植わっているの初めて見た」
「さつまいも、こんなにいっぱいなってる!」
畑では、子どもからも大人からも歓声があがります。

「実は、わたしも初めてなんです」
子どもと一緒にさつまいもを掘りながら、初めての体験に目を輝かせる大人も。

農園の皆さんの丁寧な指導を受け、立派な野菜が収穫できました。

次は、ピザづくり。
ピザ生地に畑で獲れたニンジンの葉っぱやピーマンの輪切りを載せ、好みのピザに仕上げます。

子どもたちが夢中で作るのを、大人たちがサポート。
手づくりの窯にピザを入れると、カリっと焼きあがりました。

「熱いから気をつけてや」
「まだ食べてない人、取りにおいで~」
青空の下で食べるピザの美味しいこと!おかわりの分もあっという間になくなりました。

農園の皆さんが焼いてくれた焼き芋までいただき、みんな満腹に。

「また遊びに来てほしい。農園の整備もぜひ手伝ってください」
ワクワク農園の代表の村田さんが話すと、みんな大きくうなずいていました。

「初めてのことをいっぱいして、とっても楽しかった」
「みんなで仲良く遊べたのも嬉しかった」
「これから何度もここに来たい」
と、子どもたち。

大人たちからは、
「市の事業に初めて参加しました。子どもたちが楽しめるのか心配だったけど、普段よりいきいきしている姿を見て感動した」
「野菜を食べない子が完食していた。生駒産の野菜をこれからは買いたい」
「子どもの経験と言いながら、日常を忙しく過ごす大人の一番の学びになっていると思います」
などと感想が寄せられました。

「市民農園や農林課主催のファーマーズスクールに参加しようと思う」
という人も。

地域でつくる農の魅力をたっぷり体感し、自分にできる形で農業に関わることを意識した一日になりました。

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