7月26日にischool for kids 夏休み特別講座 スキをつづけていいんだよ。第1弾「みんなで短歌をつくってみよう!~最近、短歌がおもしろい!31音に思いをのせて…~」を開催し、親子あわせて11名の方が参加されました。講師は、歌集『鳥の跡、洞の音』の著者であり、「空き家歌会」の管理人でもある牛隆佑(うし りゅうすけ)さんと、WEBマガジン「TANKANESS」の編集長であり、短歌を題材としたボードゲーム「57577(ゴーシチゴーシチシチ)」の制作も手掛けた、なべとびすこさんのお二人。今回はゲームを通して短歌の言葉のひびきに触れたり、短歌の作り方を教えてもらいました。


まず、短歌の文字の数え方を理解するための簡単なゲームをしました。ルールはいたってシンプルで、5音の言葉が出たら右手をあげる、7音の言葉が出たら両手を上げる、というもの。基本は言葉の数をそのまま数えるけれど「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」などは1音として数えるなど例外もあって、「近鉄電車」は7音「チューリップ」は5音など、少し複雑で意外と頭を使うかと思いましたが、こどもたちもほぼ全問正解!先生方も感心されていました。


次に、今日の先生でもある、なべとびすこさんが制作したカードゲーム「57577(ゴーシチゴーシチシチ)」をみんなでプレイ!これが大好評で大盛り上がりでした。できあがったみんなの短歌は面白おかしいものからロマンティックなものまで多種多様で、「すごーい!」「おもしろい!」などの声が飛び交っていました。通常の遊び方以外にも「恋愛」「楽しいこと」などテーマを決めて短歌をつくると少し難易度も上がり、カード選びに長考している子もいました。休憩時間になってもゲームを続けているグループもあり、みんなが夢中になれて頭も使う本当に良いカードゲームでした。

みんなが短歌づくりに挑戦する前に先生のお二人が見本となる短歌を見せてくれたり、ischool for kids 夏休み特別講座の2つの標語
「好きなことなんてなくてもいい。でも、あると楽しいかもね。」
「出会わなければ、好きにもなれない。」
を使って素敵な短歌を作ってくれました。
『好きなことなんてなくてもいいけれど出会わなければ好きになれない』
常に短歌に使える言葉を探している先生のお二人だからこその視点で、素晴らしいうたを作っていただけました。先生方ありがとうございます。

その後は、いよいよ自分たちの言葉で短歌をつくるためのワークシートに記入する時間。テーマは「いのちをつなぐまち生駒」。これは第72回市民文化祭「ジュニア・アート・フェスタ」の応募テーマでもあり、出来上がった短歌はすぐその場で「ジュニア・アート・フェスタ」に応募できるようになっています。みなさんテーマをもとにふだんの生活でのエピソードや思い出を書き出して、その中から、5音と7音を見つけて短歌に落とし込む作業からスタートしていきました。さっきのゲームの時とはうってかわってみんな真剣な表情!片手を指折り、音の数を数えながらシートに言葉を書き出している姿が印象的でした。

いよいよ作った短歌を先生のお二人に講評してもらう時間。参加者全員が短歌を提出してくれたこともあり、とても充実した時間になりました。自分の経験をもとにした短歌や生駒の自然や景色のことを書いた短歌などもあり、どれも完成度が高くて先生方も短歌の出来栄えに感心されていました。

今回の講座を受けて、こどもたちからは「いろんな言葉が作れた。書き出しただけで、すぐ作れて楽しかった。」「短歌もけっこうおもしろかった。これからもやってみたい。」など、大人からは「ゲームをしたり、実際に自分の思い出から短歌を作ったりすることで、短歌の面白さを実感できたから、参加できて良かったと思っている。」「普段短歌を作ることがないので、身のまわりのささいな幸せに目を向けられて良かったです。カードゲーム買って帰ります。」という感想が寄せられました。
今回の講座では、短歌のおもしろさを学べたり、実際に作ってみることで、身近なものとして感じることができる良い機会となりました。みなさんが普段から短歌にできるフレーズを探したりすることで今後の生活がより豊かになるのではないかと思います。
今回は「スキつづ。」シリーズの第1弾「短歌」についての講座でした。
好きなことを見つけるのはまずは経験や体験です。こどもたちには、これから先もたくさんのことを体験していってほしいと思います。そうしたなかで、なんかこれ好きかもと思える機会がたくさんあることを願っています。また、大人たちは、そんなこどもたちに「スキをつづけていいんだよ。」とそっと肩をたたくように、こどもたちの個性を尊重し、得意を応援してあげて欲しいです。