CODE for IKOMA

学びクリエイターの紹介

#IT #最先端の技術 #地域の課題解決

生駒市を中心に、「より楽しく豊かなまちにすること」を目指して、ITを活用した地域課題の解決や地域の活性化に取り組むコミュニティ。2014年1月に発足。ITが好きな人やwebデザインが得意な人、ユニークなアイデアを持った人など、スキルや想いを持った多様なメンバーが集まり、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

3/25に開催した「3Dプリンタで世界に一つだけのキーホルダーをつくろう」を企画したCODE for IKOMAの代表の中垣由梨さんに話をお聞きしました。

―普段は、どんな活動や講座をされていますか。

ITの力で地域を盛り上げたいと思う人たちが集まって活動しています。定例会が数か月に1回ありますが、活動として何をするかは決まっていないんですよ。メンバーの中からやってみたい企画やイベントが出てきたら、他のメンバーはそれぞれが持っている知識やスキル、人脈などを集結して、実現に向けてサポートします。

例えば最近では、メンバーの興味があることを学ぶ場として、仮想空間「メタバース」の体験会やNFT・ブロックチェーンなどの勉強会を開催しました。また、市のイベントにIT相談室のブースを出展したりして、地域の人たちに気軽にITを親しんでもらえるような場も作っているんですよ。

―現在の活動をはじめた、きっかけを教えてください。

CODE for IKOMAのことを初めて知ったのは7年程前、CODE for IKOMAと生駒市が共催した「子育てアプリハッカソン」に参加したときです。ハッカソンは「ハック(HACK)」+「マラソン」の造語で、同じテーマに興味を持った人々が集い、協力してアプリ開発などをするワークショップのこと。そのイベントでは、子育て中のパパやママに向けて、子育てに役立つアプリをチームで作ったんですが、みんなで力を合わせてアイデアを形にしていくことがとても楽しかったし、人の役に立つものを生み出すことへの充実感もありました。

その時に知り合ったCODE for IKOMAのメンバーも面白い人ばかりで、この人たちともっと交流してみたいと思って活動に参加することに決めたんです。

ーどんなメンバーが活動していますか。

コアメンバーは9人。エンジニアやデザイナー、大学の先生、自治体職員が所属しています。ITを使って自分の想いを形にしてみたい人、ITのスキルアップをしたい人、仕事ではできない「ワクワク」を体現したい人など、参加動機はさまざま。

CODE for IKOMAはIT技術者の集まりかと思われることも多いのですが、ITのスキルは必須ではないんですよ。私はデザイナーで、実はITが苦手。そんな私が代表をしているぐらいですから、「より楽しく豊かなまち」に興味があればどなたでも大歓迎。個性が違った多様な人が集まっているからこそ、それぞれの持ち味を生かして、アイデアの幅も出来ることも、広がっているように感じています。

―中垣さん自身が活動を続けるモチベーションはなんですか。

自分が関わって「楽しい」と感じることにしか携わらないようにしています。CODE for IKOMAでイベントをする時も、基本的に、私たちが「やってみたい」と思えるものしか実施しないんです。仕事ではなく地域活動なのに、やらされ感があるとストレスになってしまうし、続けていくことは難しいですよね。その点、CODE for IKOMAは活動への関わり方が自由。参加を強制されないんです。毎回定例会に顔を出す人もいれば、数か月ぐらい音沙汰がない人もいます。

私は1年前からCODE for IKOMAの代表をしていますが、実のところは関係各所への連絡や手続きをする事務係。フリーランスで時間の融通が利きやすい私が適任だったので、自分から手を挙げて代表を引き受けました。私が苦手なことは他のメンバーが何とかしてくれるんですよ。そんな風にゆるやかでフラットな関係性だからこそ、続けていけるんだと思っています。

プライベートでは他にも、「たわわ食堂」や「いこまち宣伝部」などの活動にも参加しています。そこで出会った人たちが、当たり前のようにだれかのために動いて、自分自身も楽しんでいる姿勢を見て、私ももっと頑張ろうという気持ちになるんです。それが地域活動を続けることのモチベーションにもなっています。

―学校教育などで子どもたちはどんどんITを活用していますが、親世代には苦手意識を持つ人も多いのでは。親世代はどのようにITに親しんでいけばいいでしょうか。

ITって特別なものじゃないんですよね。日常生活ではスマホを使えていたら十分だと思います。でも、さまざまなツールを使いこなしている子どもたちに、PC操作を教えてもらったり、一緒にゲームをしたりして、共通の話題を増やすのはおすすめですよ。思春期に差し掛かった息子もゲームのことなら話しかけてくれるんです。子どもたちとのコミュニケーションの中で、ITに限らず新しい情報や技術にも親しんでいけるといいですよね。

―今後の目標を教えてください。

CODE for IKOMAとしては、子どもからシニアまで世代や属性に関係なく、だれでも気軽に関わってもらいたいと思っています。ITに興味がない人にもふらっと参加してもらえるような会にしていきたいんです。他の人の話を聞くだけでも、新しいことを知って視野が広がったり、悩んでいたことのヒントが見つかったり、自分にプラスの変化が生まれますよね。地域に暮らす一人ひとりがバージョンアップしていくことで、地域や社会も向上していくと思うんですよ。

忙しい毎日の中でも、知らない世界の扉を開いてみたら、休日の楽しみが増えるかもしれません。CODE for IKOMAを、今よりもちょっと素敵な毎日に出会う、そんな一歩を踏み出すきっかけの場にしていきたいです。

CODE for IKOMAが企画した授業
3/25(土)3Dプリンタで世界に一つだけのキーホルダーをつくろう

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