5月31日(土)にischoolまちミル「生駒警察署に行ってみよう」を開催しました。
今回の講座には警察の仕事に興味のある親子15組41名が参加しました。令和6年11月に新庁舎に移転し、新しくなった生駒警察署の協力により実現した今回の講座ですが、100組以上の応募があるほど大人気の企画でした。わたしたちの住んでいるまちの警察署では、普段どのような仕事をされているのかを、新庁舎を見学しながら学びました。

まずは、講義で生駒警察署の各課の仕事や組織についてその役割を教えてくださいました。
生駒警察署には警務課・刑事課・生活安全課・警備課・交通課など様々な課があり、すべての課で地域の安全を守るために働いてくださっています。勤務中にはパトロールや事件の捜査また体力づくりのために柔道や剣道の稽古も行うことを教えていただきました。


警察の装備品の紹介では、警察手帳や手錠などを参加者の方に見せながら説明していただきました。警笛や警棒も目の前で使用していただき、参加者も初めて見る装備品と臨場感あふれる光景に目が輝いていました。どの装備品も大切に扱っているのが伝わってきました。

質問コーナーでは、申込時に参加者から募った質問に丁寧に答えていただきました。「警察官になるにはどうすればいいですか?」「警察犬はどんなことをしてるの?」などたくさんの質問に答えてもらえて、参加者のみなさんは大満足。なかでも「職業柄、ついやってしまうことは?」という質問に、「自分のこどもを叱るときについつい取り調べのような口調で叱ってしまうこと。」と答えておられたのには、みなさん驚いておられました。
講義の最後に、警察官の方からみなさんに伝えたいこととして、交通事故で残された家族の悲しみから始まった「ひまわりの絆プロジェクト」について教えていただきました。
「ひまわりの絆プロジェクト」とは、平成23年に京都府で発生した交通事故で亡くなった京都府の当時4歳の男の子が生前育てていたひまわりの種を全国で開花させる取り組みです。このプロジェクトは、亡くなられた男の子の遺族を支援し、命の大切さや交通事故の悲惨さを広めることを目的としています。ひまわりの花を通じて、事故防止の意識を高める活動が今も全国各地で行われています。希望者には、ぜひともひまわりの種をもらって帰ってお家で育てて欲しいと、支援のお願いをされていました。
講義のあとは、みなさん楽しみにされていることの1つの鑑識体験です。

たくさんの指紋をつけておいたコーヒー缶にアルミニウム粉末をハケを使ってポンポンとつけたら、指紋が浮かび上がって、そこに転写シールを張り付けたら指紋採取できる体験です。
アルミニウムの粉末をハケでポンポン付着させるときに指紋がつぶれないようにそっと作業しなければいけません。うまくできたら「浮かび上がってきた!」と続々声が上がりました。鑑識体験が楽しくて、休憩時間になっても何本ものコーヒー缶をポンポンし続けているこどもたちもいました。

その後はいよいよ生駒警察署の庁舎見学。各階を順番に移動しながらそれぞれのフロアで説明を受けました。


庁舎の中には剣道や柔道をするための道場があったり、災害対策室があったりしました。生駒警察署は奈良県下で唯一、災害対策室がある警察署なんですって。
そして、1階正面玄関まで来たら、パトカーや白バイが停まっていたので、こどもも大人も大興奮。パトカーに乗ったり、白バイにまたがったりして撮影大会となりました。



参加された大人からは「実際に警察の方のお話しが聞けて嬉しかったです。こどもも活き活きとしていてとても嬉しかったです。お家でも今日のことをまた話そうと思います。」「本職の方々とふれあえる、更に職業体験もできる、こどもの将来に直接つながる体験ができました。」「警察のお仕事が具体的にイメージできるようになりました。こどもが将来志望してくれたら嬉しいです。」、こどもからは「けいさつかんのお仕事もしれたし白バイたいいんとか、けいさつかんになるまでがむずかしいとかんじました。そして白バイたいいんになりたいです。」「けいさつってこんなたいへんなんだ。町のあんぜんをまもっていただきありがとうございました。」「みんなのために訓練などをしてもらっていてすごくうれしいです。」と感想が寄せられました。
わたしたちの生活にとってなくてはならない警察のお仕事。しかし年々希望者が減ってきているそうです。今回、ご協力いただいた生駒警察署の方も「警察の仕事を知ることで、将来、警察官になりたい!と夢を抱いてくれる子が1人でも増えることを願っていらっしゃいました。
この講座を通してわたしたちが暮らすまちの安全や、こどもたちの将来について親子で考えるいい機会になればと思います。