8月22日・8月23日に、国内外で活躍するアーティスト井上信太さんの代表作「羊飼いプロジェクト」を生駒市内で展開。井上さんとともに、木製のパネルで作ったひつじの放牧(展示)を行い、そのアートパフォーマンスを撮影しました。
【1日目:8月22日】
1日目は生駒山上遊園地からスタート。市民の有志の皆さんと、開園前の生駒山上遊園地の中にひつじを放牧しました。晴れ渡る空の下で、たくさんのひつじたちがまるでその場にいるかのようでした。
上段・下段2枚目の写真Ⓒ井上信太
次は宝山寺参道へ。蝉しぐれが降りしきる中、暖かい陽の光に照らされながら放牧されるひつじたち。お参りをしていた方も飛び入りでパフォーマンスに参加してくれました。宝山寺の雰囲気も相まって、とても神秘的なひと時でした。
上段・下段3枚目の写真Ⓒ井上信太
続いては生駒小学校。学童の子どもたちとともにグラウンドにひつじの群れを放牧。井上さんの鳴らす太鼓を号令に、ひつじを抱えた子どもたちが走り回り、微笑ましい光景が生まれました。
上段・下段3枚目の写真Ⓒ井上信太
生駒市役所でもひつじを放牧しました。1階のロビーや、職員が仕事をしている執務室内など、市役所の至るところにひつじが現れ、居合わせた市民の皆さんは興味津々に見学していました。一見近寄りがたそうな議場にもひつじの群れは出現。開かれた議会の雰囲気が伝わってきました。
すべての写真Ⓒ井上信太
暗峠や棚田では、地元の方と一緒にひつじを放牧しました。稲穂が風にそよぐ中、棚田の中央に突如現れたひつじたちは、まさに草原に解き放たれたかのよう。
上段・下段1・3枚目の写真Ⓒ井上信太
高山竹林園では、青空と竹林のコントラストの中で、ひつじたちが際立ちました。
上段の写真Ⓒ井上信太
高山サイエンスプラザでは、巨大なアインシュタインのモニュメントの周辺にひつじをどのように放牧するかで苦戦。地面の模様を活かし、ひつじたちを立体的に出現させました。NAISTの学生さんもパフォーマンスに参加。
上段の写真Ⓒ井上信太
そして夜になり、生駒駅の南口で撮影を行いました。地元の皆さんに協力してもらい、お店が並ぶ中でひつじを放牧。夜ならではの妖しい雰囲気に包まれる中、新たな景色が生まれました。
上段・下段3枚目の写真Ⓒ井上信太
最後に宝山寺参道へ。静かな夜の中、赤いネオンの光に照らされたひつじたちはとても幻想的でした。
上段・下段3枚目の写真Ⓒ井上信太
【2日目:8月23日(水)】
2日目は主に住宅地や生駒駅周辺で放牧しました。まずはあすか野エリアへ。日々の暮らしが営まれている中で、ひつじが突如現れた場所だけ「非日常」に。
上段の写真Ⓒ井上信太
上町にある中本酒造店にもお邪魔しました。職人さんたちはわき目もふらずに仕事中。ひつじの群れにも動じません。特別に酒蔵も開けてもらいました。
上段の写真Ⓒ井上信太
次は白庭台へ。駅前やマンションの中庭でひつじを放牧しました。
上段の写真Ⓒ井上信太
生駒駅前では、行きかう人たちが放牧している様子を興味深く眺めていました。
「長年生駒に住んでいるけど、こんな光景は初めて」
という声も。井上さんが即興で子ども向けのワークショップを用意すると、たくさんの子どもたちが、世界に1頭だけ、オリジナルのひつじのミニパネルを作っていました。
上段・下段2枚目の写真Ⓒ井上信太
ぴっくり通りでは、商店街の皆さんが放牧に協力してくれました。
上段の写真Ⓒ井上信太
最後はパレス温泉へ。今年の4月に惜しまれつつも営業を終えたパレス温泉が、なんと1日だけ復活。浴槽にはお湯が張られ、当時と変わらない姿の浴場に放牧されたひつじたちは、生きいきと見え、圧巻の姿でした。
上段・下段2・3枚目の写真Ⓒ井上信太
2日間に渡って、地域のみなさんが関わり行ったひつじの放牧。見慣れたまちの景色もひつじの群れを通して見ると、新鮮な魅力に満ち溢れ、生駒の新たな一面をあちこちで再発見することができました。
今回の放牧を撮影した様子は、映像作品として10月に開催されるワークショップでお披露目します。また、生駒市ホームページや本サイトでも公開しますので、ぜひお楽しみに!
10/14(土)アート体験!ふしぎなひつじのお面づくりを開催します。
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